ララキャン制作記録|Webディレクターの視点から

lalacan

チームStudioBRAINでディレクションを担当しているゴウです。
2014年11月にlalalaキャンパスという大学受験生向けの情報サイトを、リニューアルさせていただいた時の仕事の流れをまとめてみました。
これからリニューアルを検討されている皆さまへ、ご参考になればと思います。

まずはヒアリング

2014年7月、最初の打ち合わせでは、管理担当の谷様からこれまでの経緯の説明と、やりたいことが反映できない現状をなんとかしたいという強い要望を受けました。その中で、細かな問題や要望はいくつかありましたが、もっとも重要だったのはスマホ対応でした。高校生がメインターゲットであるにも関わらず、スマホサイズで見ずらいことは大きな問題です。
また、運営会社である株式会社グランドパワーの久保社長からは、社会奉仕を目的に多大な予算を投入してまでも、このサイトを立ち上げようと思った経緯や、このサイトに秘めた想いをお聞きしました。やりがいのある仕事になりそうな予感。


リニューアルプランを提案

翌8月、私から提案させて頂いたのは、オープンなシステムへの変更と、収益の透明化。
これまでの会員登録制のサイトでも当然メリットは多くあったと思いますが、そのほとんどが活かされておらず、システムを複雑にしていただけという印象がありました。さらに、収益の透明化ですが、私はオープンなポータルサイトでは重要だと思っています。一見邪魔な広告でも収益化されていることをきちんと伝えることが、安心に繋がると思っています。
これらは大きな方針転換だったので、少し時間掛けてお返事をいただきましたが、いずれも前向きにご採用いただきました。


デモサイトで検証、いよいよ着手

その後、旧システムから、新システムへの移行を行った際に、これまでの膨大な登録データがうまく引き継がれるかどうかの検証を行いました。もし、何千件というこれまでのデータが使えなかったとしたら、それは予算に大きく影響するため、検証は慎重に行います。
新しいシステムでのデモンストレーション用サイトで、旧サイトの登録データがどれだけ使えるか確認できたら、いよいよ最終的な予算を確定し、本格的に制作開始となります。


システム検証、そしてデザイン提案

9月に入って、まずは、管理者がきちんと運営できるように、管理画面での操作を体験できるデモサイトのシステムを構築します。そうしたデモサイトが完成すれば実際に更新作業を試して頂きます。今回管理者としてご担当の谷様は、そうしたWordPressやhtmlなどの必要なスキルを持っておられたので、簡単な説明だけで理解されとても助かりました。

デモサイトができたら、次はチームのデザイナーが並行して進めていたデザインを提案。もともとデザインテイストのご要望を伺っており、確認もできていたので、ここは問題なくOKをいただきました。デザインとデモサイトが合体して、いよいよ新しいサイトが動き出します。


ステージングサイトが稼働

10月、公開までの準備を行うステージングサイトでは、必要なコンテンツの作成を進めます。今回はリニューアル案件ということで、移行できなかったデータの入力作業も結構あり、ここで新たにスタッフを増員することになりましたが、これは想定の範囲内なので問題はありません。さらに実際に管理して頂く谷様も参加して更新作業のシュミレーションを開始。


修正作業が完了、はれて公開へ!

11月、制作はすべて完了して最後の打ち合わせ、公開の段取りや公開後のお話しをしに行ってきました。そこで、久保社長から、実はここまで一度も見てなかったけど、昨日はじめて見て、このサイトへの想いを十分理解したうえで作られているのがわかり、感動したというお言葉をいただきました。ご担当の谷様からも、原稿をただ流し込むだけではなくて、内容を理解した上でデザインされたページについて、ご満足の声をいただきました。


これからが本番!

チームStudioBRAINのサイト制作のポリシーとしては、サイトの公開は完成というゴールではなく、これからユーザーに使って頂くためのスタート地点と考えます。つまり、これから、どのように育て、成長させていくことができるかが大切と考えます。

今は、末永く、このサイトをご一緒に育てさせていただきたい!と強く願います。