Webディレクションで必要な原稿整理できていますか

WEB制作のディレクションをしていると、クライアントから届く膨大な画像や原稿の整理がたいへんですが、StudioBRAINではこんな方法をしているのでご紹介します。


まず、時間がないときなど、未整理のデータはバラバラに保管せずに、Evernoteにまとめます。Evernoteは、テキストも、画像も、WORDやEXCEL、さらにPSDやAI、ZIPファイルまで、なんでもかんでも保存して、メンバー内で共有することができます。保存されたデータはあとで検索することも容易で、スマホでも閲覧が可能なので、一次保存先としてはこれがベストだと思っています。


次は、時間がある時にすることですが、サイトマップをもとにプロトタイプを作成します。

プロトタイプとは、一般的にページ遷移が可能なワイヤーフレームとか言った方が分かりやすいかもしれませんが、これはWordPressで制作する場合は、プランを提案する際に実際の管理画面を見て頂く為のデモサイトとしても利用できますし、それ以外のスタティックなサイトでもシンプルなHTMLで構築しても大丈夫だと思います。ポイントは、そのままWEB上に公開できるレベルのものを、この時点から準備しておくということです。

WordPressでのプロトタイプ制作には、こちらのWSCテーマが便利です。特に10daysは専用書籍を参考にセットアップができるので、WEB制作が専門でないWEBディレクターや、WordPressが得意でない方でも、プロトタイプとして使えるワイヤーフレームが一から構築できるようになっています。

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プロトタイプが準備できたら、Evernoteに保管された未整理の原稿を流し込んでいきます。テキストは見出しと本文が分かる程度にマークアップを行い、JPGなどの画像は元画像の状態で必要なページに貼付けていきます。挿入できないファイルは、参照ファイル名だけでも良いと思います。

さらに、WordPressなら、このプロトタイプ(デモサイト)上の管理画面から、お客様にも直接原稿を作成してもらうことも可能なので、お互いにとって合理的な方法といえます。


以上の方法なら、クライアントからの原稿が多くて、さらに複数の人が小出しに、原稿の準備を行ったとしても、WEB上のサイトを確認するだけで、原稿の準備状況が把握できるので、お互いにとって有効な方法だと言えます。

こうしてできたプロトタイプは、あとはデザインを施せばそのまま公開できるレベルとなるので、まさに制作過程で無駄な資料を作らなくてもよい、効率的で合理的なワークフローだと考えています。

皆さんはどんな方法で原稿を整理していますか?
原稿整理でいつも時間に追われているようなら、是非お試しいただければ幸いです。


おまけ

WordPressの引っ越し

テストサーバーでプロトタイプを構築した場合、本番環境へ引っ越しすることが必要ですが、WordPressの場合、データベースも一緒に引っ越しする必要があります。その場合は、searchreplacedb2というツールを使ったこんなやり方が便利です。
https://interconnectit.com/blog/tag/search-replace-db/